講師:長谷川 岱潤 師 講師プロフィール: 浄土宗戒法寺住職 一般社団法人仏教情報センター理事長 一九五四年生まれ 大正大学大学院仏教学専攻 総本山知恩院・大本山増上寺布教師 法然上人鑽仰会事務局長 月刊『浄土』編集長 浄土宗人権同和啓発講師など
------------- <講演録> 皆さん、こんにちは。よくお越しいただきました。私は「いのちを見つめる集い」を主催しております一般社団法人仏教情報センターの理事長を務めております。また、『浄土』という月刊誌の編集長をしております。昔から専門は話す方ではなく、書いたり編集したりする方で、話すのはあまり得意ではないので、お話する前に言い訳として、話というのは実は話し手のうまい下手よりも、聴く側のうまい下手が一番大切なんだといつも伝えています。 【 聞く・聴く・訊く 】 この「きく」という字三つあります。「聞く」は自然に耳に入ってくる。これで聞いちゃダメなんです。耳を傾けて「聴く」。こういう聴き方をして頂かないと話が入ってこない。質問して掘り出してやろうという「訊く」ききだすという訊き方もあります。 もう一つ、聴き方には上中下があると言います。下の聴き方は、耳で聴く。これはもう門を出たら忘れちゃうんですね。中の聴き方は、心で聞く。これは家に帰るまでしっかり覚えている。上の聴き方は魂で聴くというんです。魂で聴くとその話を人に伝えてあげようと思うようになるといいます。話というのは聴き方によって生きてくるというのが常套手段の言い訳です。 仏教情報センターが発足したのが昭和58年です。当初から仏教テレフォン相談をしておりますが、私がその相談員になったのが59年です。もう35年くらいやっておりますが、今でも電話に出る時の緊張感は変わりません。電話相談というのは何を訊かれるのか分からないので、素朴な質問に対してはパッと応えられるように自分の答えを持っていなくてはいけないと思っております。 【 仏教にまつわる素朴な疑問 】 《お焼香は何回するの》 これもよく訊かれました。でも、これは正しい、正しくないは無いんです。そのお寺の住職が・・・・ (201//「いのちを見つめる集い」より)
〈講演内容の公開はここまでです。講演録『みちしるべ』は会員の皆様にお送りしています。〉
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