川で自転車を釣り上げて [257回 H29/5/25  ]
講師:七里 順量 師
講師プロフィール:浄土真宗本願寺派超光寺住職 浄土真宗本願寺派布教使 仏教情報センター相談員
長崎県五島列島生まれ、お寺のない地域にお寺を設置し、教えが届きにくい地域へ教えを届けるべく活動している。
説法は、専門用語を極力避けて、やさしい法話を目指している。

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<講演録>
埼玉県草加市より参りました七里といいます。生まれは長崎県で、草加に来たのは20年前でございます。浄土真宗のお寺は、関東では少なくて全国に募集するんです。「手の空いているお坊さん、手を挙げて」「はーい」って長崎から手を挙げました。

宗派はお寺のない街をピックアップして、順番にお寺を配置していこうとしております。20年前の10月1日は、ちょうど結婚10年目だったんですよ。その日に築地本願寺に呼び出されまして、任命書を渡されました。薄い和紙にたったの1行、「都市開教専従員を任ずる」草加市にずっと住まいをし、子々孫々と続くお寺をそこに構築せよという文言がたった1行なんですね。短い文章でございますけれども、ありがとうございましたと持って帰って、家内に、辞令をもらってきたよって。今日は結婚記念日だから、スイートテンダイヤモンドを渡すのが普通かもしらんけど、紙1枚でごめんなって渡したらね、うちのかみさん何と言ったと思う。こうやって見ながらね、これでもうどこにも行かなくて良くなったのね、ありがとうって言った。嬉しかったね。それまで転勤、転勤でね、いろんなとこ行って落ち着かない生活をしとった。これで転勤することがなくなってずっと永住する場所を私たちは見つけたね、良かったねって。やっぱり女性は見るところが違うんだね。その門出の日がちょうど20年前で、それからお寺という活動を始めさせていただきました。・・・・
(2017/5/25「いのちを見つめる集い」より)

〈講演内容の公開はここまでです。講演録『みちしるべ』は会員の皆様にお送りしています。〉

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